2019年10月12日
【004仁科秀治】住宅ローンと破産
ローンの滞納のご相談で、任意売却のお話をすると
すぐ、破産をしなければならないのですか?と不安になる方が多くいらっしゃいます。
不動産屋や弁護士に、‘‘自己破産しかない‘‘と言われるそうです。
確かに、ローンの滞納をしても自己破産をすれば、住宅ローンが無くなり、
ほかの借金もゼロになるわけですから、いままでのような返済から解放されます。
ですが「自己破産だけはしたくない」という方は多く、借金がゼロになる解放感よりも
破産をするということに対する抵抗を感じている方が多いのが現状です。
では、なぜ破産ということになるのでしょう。
任意売却をしても競売になっても、残債は残ります。
そのため破産をすることで残債をゼロにするわけですが
実際のところ、住宅ローンのみの滞納の場合や他の借入れが少額な場合は
破産をしなくても大丈夫な場合がほとんどです。
それは、任意売却をした後、住宅ローンの残債務の返済ついては、
金融機関との話し合いによりますが、
収入や支出を考えて、無理のない範囲での返済を決定します。
他の借入れの返済があったとしても、それを含めて、いくらなら返済できるかを伝え、
納得してもらえるのです。
これなら敢えて自己破産をしなくても、十分生活していけますね。
住宅ローン難民の中でも、破産が気になってご相談にさえ踏み出せないという方が
たいへん多いのですが、破産をせずに新しい生活を送ることも可能なのです。